低い自尊心や自己肯定感は依存心を生み出す
※この記事は、恋愛依存症を女性、回避依存症を男性として説明していますが、性別が逆でも、同性でも当てはまる心理ですので、今のご自分の状況に置き換えてお読み頂けたらと思います。
恋愛依存の傾向が強い人は、恋愛相手に対して、母親のような無条件で確実な愛を求める特徴がありますが
求めずにはいられなくなってしまうのは、自分の低い自尊心や自己肯定感による苦痛を和らげてくれる存在として
常に自分を認め、受け入れてくれる人を求めているからです。
そこで恋愛依存傾向の人にとって、自分の低い自尊心や自己肯定感を高めてくれそうに見える相手が回避依存男性なのですが
回避依存男性の深層心理にも、同じように自尊心や自己肯定感の低さを抱えているため
実際には、恋愛依存症の人が求めるものを与えることも、満たすこともできないのです。
付き合いが進むにつれて、薄々と気づいてきたとしても
「最初」に接した時の回避依存男性は、とても自信ありげに語り、堂々とし
恋愛依存の人への求め方というのも、熱烈なアタックやアピールをしてくるため
「こんなに自分を求めてくれる男性は他にはいない」
「永遠に自分を守ってくれるかもしれない」
自分がずっと求めていたものを叶えてくれる、満たしてもらえるという期待を捨てきれずに
「いつか変わってくれるのではないか?」と幻想を抱いていき
そして、満たしてもらうことに依存していきます。
一方、回避依存男性の心理は、恋愛依存の女性が漂わせる自信のなさ
一人では何もできないようなか弱い雰囲気、褒めたたえてくれるような立ち振る舞いに
自分の低い自尊心や自己肯定感を高めてくれる存在に感じ、自分を高めてもらうことに依存していきます。
恋愛依存症と回避依存症の人は、お互いに、自分の中で感じる「足りない何か」を満たしてくれる存在として依存していくので、いつの間にか離れられない存在となっていきます。
ですが本当の意味で満たされることは無いですし、お互いの中に、求めるものは持っていないので、関係が進むにつれて不満に変わっていきます。
どんなに求め合っても
どちらも相手に求めるばかりで
自分から与えようとはしない・・・
この状態によって衝突を繰り返し、別れたい気持ちが芽生えたとしても
お互いに ”最初に満たされたように感じられた感情” に依存しているため、簡単には別れられなくなっていきます。
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