執着するのは相手の存在そのものではない
「彼に執着しているだけなのか、愛情なのか?自分の気持ちが分からないです・・・」
依存状態の方に多い疑問ですね。
執着と愛情の境目は、目に見えて確認できないですから難しいですよね。
まずは執着と依存の意味を簡単に説明すると
【執着】何か一つの物事にこだわる、
囚われていること
【依存】何か一つのものに頼り
強迫性がともなうこと
※この二つは本質的には同じ感情なのと、表裏一体の関係にあります。
執着の意味合いからも、彼の存在にこだわる、囚われていると、当てはめることができますから
彼と別れたら、彼を忘れたら、彼のことを諦める事が出来たら…
要は彼の存在と引き離すことができたら、執着を手放せると思われがちですが
恋愛依存の執着とは、彼の存在そのものに執着しているというよりも
彼の存在を失ってしまったら、もう得られないと思い込んでいる「何らかの思い」に執着していると思います。
執着の裏にある思いとは?
例えばカウンセリングの事例でいくと
・彼のように愛しくれる人は二度と現れない
・彼を助けてあげなくちゃいけない
・彼の居ない未来は考えられない
・彼と別れてしまったら、女として見てくれる人が現れない
・彼のように私を肯定してくれる人には出会えない
などですが、彼に対する執着を手放せない状態とは
言い換えると彼が存在してくれることで満たせる思いが、彼を失ったらもう二度と手に入らないという「思い込み」からきていることになります。
二度と手に入らないと思い込んでしまっている恐れを感じたくないから、彼にしがみついてしまうのです。
執着を手放すとは
彼にしがみついてる思いの中に、どんな執着が隠れているのか?
二度と手に入らないと認めたくない思いは、どんな思いなのか?
執着してる思いを見つけて、認めて、受け入れることなんですね。
執着を手放した後に何が残るのか?
彼への愛情が残るなら、執着だけではないってことですよね。
愛情が残らなかったとしたら、本当に手に入れたいのは、彼の「存在」ではなかったという事にもなります。
執着を手放すには、しがみついて握りしめてる手の中を開く勇気を持つことからはじまります。
ネガティブな思い込みは執着を生み出す
好んで執着している人はいないと思いますが、執着に変わってしまった思い込みを持っていることでのデメリットがあります。
例えば
「彼のように愛してくれる存在は、私の元には二度と現れない」
この思いを持っているとしたら
「自分は愛される存在ではない」
という思い込みがあることが考えられます。
この場合、全ての人がではないですが
まるでその思い込みを証明してくれるかのように、思い込み通りの男性を引き寄せやすくなることはあると思います。
例えば、思い込みの強化に繋がるような
●自分だけを見てくれない相手
●一緒にいても、幸せになれそうもない相手
●恋人を大切にできない相手
・・・などですね。
でも反対に考えれば
「私は愛される価値のある存在」
こうした思い込みに変えることができたら、愛される恋愛が手に入りやすくなるってことになりますよね(^ ^)
執着に苦しむ女性に気をつけて欲しいこと
執着から思うように抜け出せない女性に気をつけてもらいたいことは
執着による苦しさから逃れたいからと
彼と別れたら苦しさがどうにかなる
苦しい気持ちを我慢すればいい
新しい男性が現れたら解決するなどの
臭い物に蓋をすれば、依存からくる苦しさがどうにかなると
誤解されてる方も多いですが、心に根付いてる「恐れ」を自分が受け入れないことには本質的には変わりようがありませんから
蓋をしたとしても一時的に見えないだけで、また似たような恋愛、同じような感情をくり返してしまうんですよね。
なので執着を手放したい方は、「自分は何に執着しているか?」を見つけない事には手放しようがないですので
彼の何に執着しているのか?
自分の心の中を探ってみてください(^ ^)
おひとりで抱え込まれてる方は、カウンセリングを使って一緒に見つけていきましょう。
いつでもご相談くださいね。
【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
一般社団法人全国心理技能振興会:認定心理カウンセラー:2011年から5000件以上(2025年現在)のカウンセリングを実施。愛着問題、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、依存問題(恋愛依存、回避依存、共依存)や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。
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