回避言葉と愛情はイコールではない
※回避依存傾向と言っても、一口では説明できないため、このサイトの記事にはよくある例を取り上げています。
回避依存傾向のある男性と、複雑な関係で悩まれている方からのご相談には
普通は言わないよね?・・ということを平然と話してくるから
「いつも理解に苦しむんです」というお話が出てくることがあります。
例えば
・奥さんの話を毎回される
・堂々と、私とも、彼女とも、別れる気がないと話してくる
そのことによって
彼の言葉そのままに受け止めてしまうので、流せないし、傷ついてしまう
受け止めてられない私の心が狭いのか…自分のほうが悪いように思えてきてしまう
回避依存症の特徴から考えると、回避依存らしい言動と言えばそうなんでが・・
聞かされる側としては、気分のいい話ではないですし、たまらないですよね。
これまでのご相談でも多くの方が「私だからこんな言葉を言われるんじゃないか」
そう考えてしまいがちなのですが、回避傾向がある人をパートナーに持つご夫婦や恋人関係でも、同じようなやり取りが起こることがあるので
無理に理解するのではなく「そういう考えを持つ人」と捉えると、少し気持ちがマシにはなるかもしれません。
回避依存の人に限らない話だと思いますが、出てくる言葉には、愛情の有る無しは関係ない場合のほうが多いですから
何もかも、相手の言葉と愛情をイコールで受け取らないように気をつけてくださいね。
<気持ちを 許し過ぎて いるから>
ではないかと思われます・・・^^;
許し過ぎているというのは・・・
回避依存の人は、プライドが高く、傷つきやすいだけに
なかなか自分の心を許せる相手がいなかったり、少ない人が多いので
自分の話を聞いてくれたり、受け入れてくれる存在はとても貴重だったりはするのですが
配慮が足りない言動が多くなった場合は、回避依存男性と付き合う、共依存傾向の女性側にも問題点があると思われます。
ざっくりと、問題点をご説明すると
共依存の傾向がある方というのは
人に必要とされること、認められることで、自分の存在価値を高めようとする特徴がありますから
恋愛相手に対して、自分から都合の良い女になってしまったり
相手の気持ちを繋ぎ止めようと、相手に合わせ過ぎたり、甘やかしてしまう部分がありますので
彼に好かれるためにしていることが、返って彼のデリカシーがない言動や行動を増長させている原因になっていることが多々あります。
心当たりのある方は、付き合い方の見直しが必要な時なのかもしれませんね。
それともう一つ考えられる事は・・・
たまたま「今」自分が話したいこと、聞いて欲しい話が
「奥さん」や「彼女」の不満や愚痴だから
という理由の場合もあります。
それを聞かされる女性側からすれば
「私のこと好きなのかな?」
そう思ってしまうかもしれませんが
回避依存の人は、自己中心的な考え方を持っているので
本人には悪気はなく、ただ話したいから。という理由だけで話すことの方が多かったりします。
(場合によっては、わざと話すときもありますが・・^^;)
なのでどちらの要因があるにせよ、回避依存の人が他の女性の話をしてきたときは
「奥さん」「彼女」という言葉に反応せずに
ただの単語と捉えて・・
「いま話を聞いてほしいんだな」
という視点に変えて
話を聞いてほしい「彼の気持ち」だけ を受け止めてあげてください。
聞きたくない話なら、彼の話しの内容までを理解しようとしなくていいです。
イヤなものはイヤでいいんですよね。
ただ・・
テキトーに聞いていると拗ねるので、
心は傾けて聞くように、くれぐれも気をつけてください。笑
でもそうやって聞いてあげたら、
もっと彼は話してくるんじゃないか?そう思いますよね。
はい、たしかにそうなります(汗)
例えば・・・
「私、何でも聞いてあげるよ」とか
本当は傷ついているのに、嫌なのに、
「私、理解ある女だから大丈夫!!」
というスタンスで聞いてしまうと
あなたの聞きたくない話については、今後も話してくるとは思いますので
ちゃんと彼に対して嫌なことは嫌と「NO」は伝えるようにしてください。
かと言って、拒否や拒絶には敏感ですから
言い方を間違えてしまうと、
「じゃぁいいよ!」とスネたり、自分の殻に閉じこもる場合もありますから
例えば・・
「奥さんの話をされるとーーーーーーー
私は悲しい気持ちになる」
「私は」と付け加えて
彼の言動を指摘するのではなく、自分の気持ちを伝えるように意識してください。
もしなかなか伝わらない場合は、根気よく伝えてみましょう〜〜!!
上から押さえつけるような言い方だけは控えてくださいね。
それでも回避依存の彼が、あなたがイヤがることをやめてくれない場合は、彼との関係自体を見直す時期かもしれません・・・
そもそも相手に嫌われる怖さから、NOを言えない場合は、自分の問題として何か学ぶ必要があるのもしれませんね。
編集後記
自分を優位な立場に置こうとする心理があるのが回避依存の特徴でもあります。
このような、言葉の配慮が足りない男性に振り回されやすい方というのは
恋愛依存症という観点から説明すると、これまでのカウンセリングから言えることは
不安型の愛着スタイルを持つ方に多い傾向があります。
【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
一般社団法人全国心理技能振興会:認定心理カウンセラー:2011年から5000件以上(2025年現在)のカウンセリングを実施。愛着問題、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、依存問題(恋愛依存、回避依存、共依存)や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。
>>相談できる心理カウンセラー紹介はこちら