恋愛や相手にどんな思いを求めていますか?
「あなたはなぜ、恋愛がしたいのですか?」
そう聞かれたら、どんな思いや考えが出てきそうですか?
カウンセリングでは「考えてみたことなかった〜」という方のほうが多く
対話を積み重ねていくと
「味方が欲しいのかもしれない」
「ひとりは寂しいから」
「生きる楽しさや価値が欲しいから」
こうした思いがよく出てきます。
もしあなたも、同じような思いを持って恋愛をしたいって思っているとしたら
恋愛での苦労が人よりも多くなってしまうかもしれません・・・
それはなぜか?
「人から与えてもらうことで自分の幸せや喜び、充実感は手に入る」という恋愛観を持っていることになるからです。
こうした恋愛に対する捉え方は、依存心が生まれやすく、恋愛関係をうまく築けない原因になってしまいます。
求める思いばかりが強くなると、次第に、ちょっとの愛情や優しさだけでは満足できなくなっていき、相手を見る目が厳しくなり・・・
「あれをしてくれない、これもしてくれない…」
「もっと自分を愛して欲しい…」
何かがいつも足りない・・という感覚が消えず、孤独感や孤立感、執着や囚われにも繋がりやすくなってしまうんですね。
この「何かがいつも足りない」という感覚のことを欠乏感と言いますが、欠乏感は、埋めても埋まりきらない特徴があるため
欠乏感を抱えながらの恋愛は、相手が誰であったとしても・・・
そこまで恋愛(夫婦)関係がうまくいってないわけじゃないとしても・・・
大なり小なり漠然としたその苦しさや不足感が付きまとってきます。
この繰り返しになってしまっていることが、<恋愛=苦しい>の法則から抜け出せない原因の一つになっていることが非常に多いんですね。
ではどうしたら欠乏感を満たせるのか?
ひとことで言うと
『自分から与えられる心』に育てることです。
意外かもしれませんが、人は ”与える” ことを通じて自分の心を満たすこともできるんです。
ここでの与えるとは、自分にも、人にも、同じように与えられる状態・・・
でもそうなるには、
どうしても必要な条件があります。
それは「自分は自分に与えられているのか?」ということです。
自分に与えるとは・・
自分を大切な存在として扱えているのか?
自分に愛着を持てているのか?
自分の心の声(本心や気持ち)をどこまで聞き取れているのか?
人は、自分を大切な存在として扱えるようになっていくと、心の奥から、満たされてる感覚が持てるようになり
恋愛相手や恋愛そのものに、そこまで重きを置かなくて済むようになるんですね。
そうなっていくと恋人やパートナー選びも変わっていくでしょし、今いる恋人、夫婦関係も、もっと余裕を持った付き合いができるようになっていきます。
これは恋愛に限らず、人間関係にも言えることですが、良い関係性を作ったり維持していくには
“お互いに与え合い、譲り合い、持ちつ持たれつの関係”
ギブし合える関係が理想だと言われています。
どちか一方だけが与えるとか、見返りを期待しての与えるではバランスが崩れやすいんですね。
ですので、
恋愛が長続きしない、恋愛するたびに不安になる
周りに反対されるような人ばかり好きになるなど・・・
依存的な恋愛になってしまうことで、恋愛がうまくいかない悩みを抱えている人は
ぜひこの機会に、「自分はなぜ、恋愛がしたいのか?」「好きな人に求め過ぎてしまう思いって何んだろう?」ということをじっくりと考えてみて頂けたらと思います(^-^)
自分だけでは難しい方は、お気軽にカウンセリングにてご相談ください。
【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】
一般社団法人全国心理技能振興会:認定心理カウンセラー:2011年から5000件以上(2025年現在)のカウンセリングを実施。愛着問題、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、依存問題(恋愛依存、回避依存、共依存)や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。
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