恋愛をすると悪い方に考える癖が出てくる原因とは?

否定された経験は自己否定を生む

恋愛依存症をテーマにしたカウンセリングでは

「恋愛ではとくに、悪い方にばかり考えてしまう」

「ネガティブになって、不安になりやすい」

というお悩みをよく聞きます。

人によっては、物事を悪い方に考えてしまうのは「性格だから変えられない…」

そう諦めがちな方も少なくないんですが、もし、ネガティブに考えるようになった原因が、親との関わりや家庭環境によって出来上がったものであれば、今からでも変えていくことは十分に可能だと思います。

 なぜかと言うと

恋愛依存症やアダルトチルドレンの特徴を持つ方が、物事や人に対して

どのように捉えて、どのように考えるのかは、生まれつきというよりも、生まれてからの家庭環境であったり

親(養育者)や周りの大人、学校などでの経験によって学習した「捉え方」がベースになっていることが多いからなんですね。

これは恋愛依存症やアダルトチルドレンの人が特別というよりも

人間の価値観や考え方のベースは、幼少期の最初の人間関係である家族関係から学習していくものだからです。

(発達障害などの先天性の特性は含まれません)

その中でもアダルトチルドレンの特徴を持つ方というのは、家庭環境がとても複雑であったり

極端に躾が厳しいとか、親自身が精神的に不安定であったりと

親本位な育て方の場合、どうしても偏った捉え方になりやすかったりします。

どのような関わりが影響するのか?

例えば

小さな子供がお母さんに構って欲しくて話しかけた時に

「忙しいから後にして」
「お姉ちゃんなんだから、ワガママ言わないで」

などの、軽くあしらわれたり、ちゃんと話を聞きもせず否定された場合

このようなお母さんの反応から

「お母さんは、私の事を嫌いだから聞いてくれないんだ…」
「私は大切な存在では無いんだ」

このように捉えてしまう事がありますし、実際に母親から直接「嫌い」と言われた方もいらっしゃいます。

子供はお母さんの態度から「私は好かれてない」「存在を否定された」などのメッセージを無意識に受け取ってしまう事もあるため

こうした感情体験から人は、物事や自分に対して否定的な捉え方が生まれやすくなります。

人間が否定的な捉え方を持った状態で恋愛をすると

自分にとって近い存在であった母親と同じように

相手から否定的に見られているのではないか、実は愛されてないのではないかと、疑い深くなってしまうんですね。

実際のカウンセリングでも、頭では彼に大切にされていることは分かっているけど

愛されてない気持ちで不安になったり

事実ではいことを勝手に想像して不安になったり

愛情表現されても「本当かな?」と思ってしまう・・・というお話をたくさん聞きます。

この  <事実を受け取れない>  というのも、認知の歪みから生まれる状態だったりしますが

それだけ子供の頃の養育環境や親からの影響って大きいんですよね。

ですから捉え方を変えていくには

何故、自分の中には否定的な捉え方が出来上がったのか?

という事を改めて考え、自己理解を深めていく作業を積み重ねていくことから始まります。

地道な作業のようにも見えますが、否定的な捉え方を変えていくには

否定的にしか見えない世界(頭の中)の視野をできるだけ広げられるような働きがけが必要だからです。

その最も効果的な方法がカウンセリングでもありますので

自分の中の捉え方を変えていきたい方は、いつでもご相談ください(^ ^)



【記事執筆者:心理カウンセラー畠山ユキ子】

一般社団法人全国心理技能振興会:認定心理カウンセラー:2011年から5000件以上(2025年現在)のカウンセリングを実施。愛着問題、毒親、機能不全家族から生じる生きづらさ、依存問題(恋愛依存、回避依存、共依存)や心の傷やトラウマ、親子問題や恋愛関係などの人間関係のご相談を現在も受けています。過去にはマスメディア出演等の活動経験も有り。
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